廃車の基準とは？走行距離や年数

これから車を廃車にしたい方にとって、

「どういう状態になったら廃車にするのか」

というのは悩みどころです。
もし、単に古くてたくさん走っている状態で、すぐに廃車にする必要性も感じていないとしたらなおさらです。
急いで廃車にする必要はないとおもっているうちに、またどんどんと古くなっていくというのはあり得る話です。
一般的にはどういったレベルになればもう廃車にしたほうがいいのか（はっきり言えば廃車にしたほうが経済的）という点をご紹介します。

ただし、ビンテージカー好きな方もおられますし、好んで古い車を持っている方については経済的というメリットはあまりあてはまらないかもしれません。
あくまで、一般的な話としてとらえてください。

走行距離が20万キロを超えた

自動車が走行できる距離は20万キロと言われています。
10万キロを走ると、

・修理費用がかさむ

・メンテナンスに費用がかかる

・故障が出てくる

と言われていますが、10万キロを超えて走っている自動車は実はよくあります。

とはいえ、走行距離が20万キロを超えてしまうと、さすがにちょっと古くなってきたと言えるかもしれません。
海外では20万キロを超えて走っている車もあるようですが、日本の廃車事情としては20万キロを超えるとさすがに廃車を検討した方がいいという感覚があります。

車検代をかける価値が微妙だと思う

車検代は、2年に一回かかるものです。
どんなに古い車でも、新しい車でもかかります。
車検代をかける価値があるのかなとおもったら買い替えどきです。

買い換える時に、古いためにもう中古車としての価値も評価されなさそうだとおもったら、ぜひ廃車買取に出してみてください。
中古車で買い取れない、もしくは0円と言われてしまった車でも、廃車買取であれば値段が付く可能性は十分にあります。

 

新車登録から13年経過

新車登録から13年経過してしまうと、車検代が約15パーセント上がります。
15パーセント上がってもどうしても乗りたいという時は別ですが、経済的な観点からみると13年も経過した車は修理費用もかさんでしまうかもしれませんし、何より車検代がアップするお金で、他の中古車を買う資金の足しにできるかもしれないと考えると、微妙なところです。

よほど愛着があるのなら別ですが、経済的な点から考えるのであれば、廃車買取にして、買取金額を次の車の購入資金にあてた方が賢いでしょう。

 

車のメンテナンス費用がかさむようになった

古い車のメンテナンスには費用がかかります。
また、自動車関連技術は日々進歩していますので、新しい車なら問題ないことでも、古い車だと壊れやすいところもあるかもしれません。

いわゆるクラシックカーと言われている車は、シートベルトがないことをご存知でしたか。
1975年以前に製造された車は、後部座席へのシートベルトの設置義務がなかったのです。
クラシックカーで公道を走行するのは違反ではなく、メンテナンスをきちんとされていて、車検もとおっている車であれば公道を走る事ができます。

しかし、現代の安全の観点からは、不安が残ることも事実です。
後部座席で、シートベルトをしていれば防げた死亡事故もあるためです。
安全性、メンテナンス費用などを考えればある程度古い車は廃車にしたほうがいいと言えます。

 

交換部品の生産が終わった

交換部品は永遠に生産されるわけではありません。
修理しようにも交換部品がなかったり、特注しなければ直せないということも出てきます。

もちろん特注なので部品代は高くついてしまいます。
交換部品の製造が終わってしまったからといって、すぐに部品の在庫がなくなるわけではないのですが、一つの目安になります。
交換部品の生産が終わってしまった車は、廃車を検討しましょう。

 

保険金で修理が賄えない

交通事故にあってしまい、保険金でも修理費用が賄えない場合、手持ちのお金をプラスして修理するか、廃車にするかで迷います。
賄えない金額にもよりますが、大破してしまったら廃車にせざるを得ないでしょう。

 

水没車

台風などの水害で水に浸かってしまった車は、中古車としての評価はほとんどされません。
故障リスクが付いて回るためです。
そこで、水没車になってしまった場合は廃車を検討することになります。

 

維持費が高い

昔の車は、今の車ほど燃費がよくありません。
燃費が悪い車に乗り続けるより、新しい燃費の良い車に乗ったほうが結果として安上がりかもしれません。

 

売値を検索して20万円以下

ネットで自分の車と同じような条件の中古車を探してみて、20万円程度で売られていたら廃車を検討しましょう。
20万円以下で売られている車の仕入れ値は0~1万円程度です。
廃車買取に出したほうが高く買い取ってもらえるかもしれません。

まとめ

今回は、どのタイミングで廃車にするべきか主に年数や走行距離、経済性からポイントをご紹介しました。
旧車が好き、思い入れがあるなど、個人の価値観にもよりますが、一般的な目安としてご活用ください。