廃車買取と税金について、知っておきたい基礎知識

不要な車は放置しておかないで廃車にするのがおすすめです。
廃車にすれば高値で買い取ってもらえるなんてこともあります。
とはいえ、車を廃車にする際には色々と知っておかないといけないことがあります。
例えば、廃車買取時には税金関連の知識も必要になります。
税金について基本的なことを理解しておかないと思わぬ損をすることすらあるのです。
ここではそんな廃車買取を依頼する前に知っておきたい廃車買取と税金に関わるポイントについて解説します。

廃車時には税還付が受けられる！

車を廃車にする際には税還付が受けられることがあります。
自動車重量税は自動車を所持している人が支払わなければいけないものですが、年度途中で廃車にすると還付が受けられることがあるのです。
どのくらい自動車重量税の還付が受けられるかは配車した月や支払った自動車重量税によっても変わります。
自動車重量税は年度ごとに自動車を所持している人が支払いますが、もしも4月中に廃車にした際には11ヶ月分の自動車重量税が還ってきます。
逆に3月に廃車にしても自動車重量税の還付はありませんから気をつけましょう。

 

○還付は自動車重量税を支払った人になされる

自動車重量税の還付は自動車重量税を支払った人になされることも理解しておかないといけません。
例えば、中古自動車を5月に購入した場合、自動車重量税は前所有者が支払っているはずです。
この場合には自動車廃車をしても自動車重量税の還付金は前所有者がもらうこととなります。
本来であれば中古車購入時には月割の自動車重量税も支払っているものですから、自動車重量税の還付も自分で受け取りたいものでしょう。
この場合には車の前所有者に還付金に関する権利を放棄してもらうように専用書類に記載してもらう必要性があります。

書類のフォーマットも県毎に変わりますから、この点も気をつけておきましょう。

 

○還付を受ける場所
ちなみに還付は自動車重量税を支払った県から受けます。
例えば、埼玉で自動車重量税の納付を済ませた車を東京に住んでいる人が名義変更して購入した場合、税還付についての話も埼玉県の納税関連事務所に話をする必要性があります。
必要書類も東京都のものではなく埼玉県が指定しているものが必要となりますから気をつけておきましょう。

 

○還付が受けられない場合もある

こうした還付も軽自動車だと受けられません。
軽自動車はそもそも自動車重量税が低いことも影響しています。
このため、軽自動車を廃車にする際には税金についてはそこまで気にする必要はありません。

また、還付金は場合によっては受け取れないことがあります。
例えば、他の税金の未納がある場合には還付金もそちらに充当されます。
こうした注意点もありますから気をつけておきましょう。

 

○手続きについて

還付については全て郵送で手続きできる県もありますが、郵送では対応してもらえないところもあります。
必要書類も県によって異なりますからこの点も気をつけておきましょう。

還付についての請求も早めに行っておく事が大事です。
月をまたげばそれだけ還付金の額も少なくなってきます。
このため、廃車にする場合も急いで手続きは行いましょう。

このように廃車時には還付金が受け取れることがあるものの、こうした手続は面倒なものです。
還付金も1月や2月に廃車にするとせいぜい数千円しか受け取れないことから手続自体をしない人もいます。
しかし、還付金に関する手続きは廃車時に廃車買取業者にしてもらえることがあります。
そもそも還付金が買取代金に含まれているということもあるでしょう。
この場合、還付金は廃車買取業者が受け取ることとなります。

 

還付金関連のトラブルについて知る！

還付金については廃車買取業者からは全く話をしてこないこともあります。
人によっては還付金が存在するということも知らないこともあるのです。
こうした場合には還付金がもらえるにも関わらず還付金をみすみす逃してしまうこともありますから気をつけましょう。
そうならないためにも買取時には「還付金についてはどうなっているのか」と話を聞いてみると良いでしょう。

○リサイクル料について

還付金以外にもリサイクル料についてもトラブルが生じやすいところです。
リサイクル料は基本的に廃車時に還ってきますが、これも廃車業者の対応によってはリサイクル料がもらえないこともあります。
リサイクル券がないと還付が期待できないと業者から聞かされて早とちりしてしまう人もいるかもしれませんが、リサイクル券は再発行も可能です。

こうしたこともあり、基本的に廃車時には余計にお金が必要になるということはあまりありません。
むしろリサイクル料や税還付によってお金が戻ってくることが基本ですから、もしも廃車買取業者からリサイクル料などについて全く話をされず「引取料がこれだけかかります」とかかる費用のことばかり説明されるようだったら怪しんでおくと良いでしょう。
こうした心構えも廃車を売る際には大事なポイントになってくるのです。