廃車買取ができない場合の4つの事例とは？

中古車買取と違って廃車買取は基本的に何でも買取できますが、廃車にできない車は買取してもらうことができません。
4つの事例を参考に、廃車買取できないケースを覚えておきましょう。

そもそも廃車とは？

廃車買取できるかどうかは業者の判断によると言ってしまえばそれまでですが、そもそも廃車というのは「抹消登録」のことです。
抹消登録できない車については廃車買取できないことになります。
抹消登録というのはナンバープレートを外して登録を消す手続きであり、永久抹消登録と一次抹消登録の2つがあります。
永久抹消登録は再び再登録をすることができず、永久に登録を抹消する手続きです。
事故で修理が不可能な状態、寿命で動かなくなった車を処理する場合などに行われます。
一時抹消登録は再登録が可能な手続きであり、1ヶ月以上車に乗らない時に行われることが多いです。
抹消登録をすると車税が掛からなくなるので、長期的に車に乗ることがないのであれば一時抹消登録をしておく方が維持費が安く付きます。

事例1・所有者が他人の車

車を購入すると所有者が確定しますが、自分に所有権がない車については廃車買取できません。
廃車にする時、所有者の氏名や住所が登録情報と一致しなければ手続きができないからです。
他人の車を廃車にしたいというケースは、親が所有権を持っていて使用者が未成年の方、あるいは所有者が死亡してしまって遺産相続をするケースなどが典型的です。
親が所有権を持っているケースについては、家族間で話し合いをすれば解決できます。
廃車にする必要がある状態なのであれば、あっさりと廃車買取できるでしょう。
所有者が死亡してしまっているケースについては、まず遺産相続を終える必要があります。
遺産相続というのは死亡者の財産を引き継ぐかどうかを決める、誰が何を譲り受けるのかを決めるものです。
この遺産相続で自分に廃車の所有権が移らないなら、勝手に廃車買取を行うことはできません。
相続人が所有者となるので、その方に権限があります。

事例2・ローンが残っている廃車

車は中古車でも数十万円という高いお値段がします。
車を購入する時はローンを組む方も多いですね。
ローンを組んで車を購入する場合、車の所有権がローン会社になることがあります。
ローンを完済するまでは車の所有権は自分に譲渡されないため、未完済の状態で廃車にしたくても所有権が他人にあることから手続きができないことがあります。
まず、車の所有権は誰にあるのかをしっかりと確認しましょう。
もし、車の所有権がローン会社にあるのであれば、これは直談判するしかありません。
修理することもできない状態の車は廃車以外に選択肢がないですね。
所有権がローン会社にあるとしても、完済までその車を所有すると車税が掛かります。
事情をしっかりと説明すれば柔軟な対応をしてくれるケースもあり得ます。
交渉しても廃車を認めてくれなかった場合は、何とかして先にローンを完済する方が車税を考慮すると安上がりなケースもあります。

事例3・処分留保の状態

車の所有権が自分にあっても処分留保になっていると廃車手続きができません。
この処分留保はいくつかのケースがありますが、例えば何かの支払いを滞納した時に財産没収の措置が取られ、その対象が車になっている場合が代表的です。
住宅ローンの場合に例えると、ローンを組む時にマイホームを担保にすることが多いですが、返済を長期遅延した場合にマイホームが担保として取られてしまいます。
そうなると、自分の判断でマイホームを売却できなくなります。
民間のローンだけではなく市民税や年金など公的な支払いについても滞納しないように注意をしておきましょう。

事例4・買取業者の拒否

廃車買取できないケースは上記のように所有権が他人にあったり、所有権が自分に合っても抵当に入れられている場合などは廃車手続きができません。
他にも犯罪に関わっている車の場合も状況によっては廃車手続きができないことがあります。
最後に廃車買取の成約についても触れておきますが、根本的に廃車買取というのは「買取サービス」です。
買取できるかどうかは業者の査定基準によるため、業者が買取できないと言えば買取できません。
業者が買取を拒否するケースは基本的に収益に繋がらない場合でしょう。
引き取ったところで再利用から利益を得られないケースは拒否されることが想定されますが、廃車はスクラップにするだけでも価値があります。
その為、爆発して車の姿も確認できないので、よほどの状態でない限りは拒否されることはありません。
また、業者の判断というのは査定を受ければ一発で答えが分かります。
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